要約
セクションとリストを使用して用語集を作成し、用語に容易にアクセスできるようにします。
テクニック
-
関連する用語のセットをグループ化するには、
section
要素を使用します。[[WCAG-1.3.1]] -
各セクションに見出しを付けます。[[WCAG-1.3.1]]
-
用語のリストを構造化するには
dl
要素を使用します。[[WCAG-1.3.1]]
例
例 — 基本的な用語集
<section role="doc-glossary">
<h2>Glossary of Terms</h1>
<dl>
<dt>AstroSeneca</dt>
<dd>
<p>First Roman philosopher in space.</p>
</dd>
…
</dl>
</section>
例 — アルファベットでの分類のためのわかりやすい小見出しが付いた用語集
<section role="doc-glossary">
<h2>Glossary</h2>
<section>
<h3>A</h3>
<dl>
<dt>Absorbitron</dt>
<dd>
<p>Transformer known to change into a sponge.</p>
</dd>
…
</dl>
</section>
…
</section>
例 — 暗黙的な見出しを持つ用語集
用語のグループが視覚的なスペースによってのみ区切られている場合には、aria-label
属性を使用して支援技術用の見出しを付けます。
<section role="doc-glossary">
<h2>Glossary</h2>
<section aria-label="A">
<dl>
<dt>Anti-oxidants</dt>
<dd>
<p>People who dislike oxidants.</p>
</dd>
…
</dl>
</section>
<section aria-label="B">
<dl>
<dt>Beta-Carotene</dt>
<dd>
<p>Carotene that is still in a debugging stage.</p>
</dd>
…
</dl>
</section>
…
</section>
よくある質問
- EPUB 辞書と用語集の仕様に従う必要がありますか?
-
このドキュメントの構造化原則に従うことを推奨します。アクセシビリティに最も役立つ原則がこのページで繰り返されていますが、
epub:type
セマンティクスの使用は必須ではありません。これらのセマンティクスは出版社の内部ワークフローには役立つかもしれませんが、現時点ではリーディングシステムの用語集を拡張するものではなく、epub:type
セマンティクスはアクセシビリティに寄与しません。パッケージドキュメントの識別要件については、現時点ではこの仕様の採用は限定的であるため、従う必要はありません。
解説
技術用語や一般的でない方法で使用される用語についての用語集の提供は、特に学習障害や認知障害のあるユーザーにとって役立ちます。ユーザーが容易に定義を調べられるように、用語が使用されている箇所から定義へのリンクを設けてください。通常、用語集の用語の出現箇所すべてにリンクを設ける必要は無く、リンクが多すぎると、逆に支援技術のユーザーのナビゲーションに影響してしまいます(つまり、ドキュメント内のリンクを確認するのが難しくなります)。新しいセクションの最初の出現箇所のみにリンクを設けることを検討してください。
用語集のアルファベット順および数字順の項目を容易に移動できるようにするには、入れ子になったsection
要素を使用します。多くの用語集では、各項目の間に数字または文字がヘッダーとして存在しますが、ヘッダーが存在しないか必要でない場合は、囲んでいるセクションのaria-label
属性に数字または文字を付けて、支援技術によって読み上げられるようにします。明示的または暗黙的な見出しがないと、支援技術ではセクション間を移動する機能が提供されません。(純粋にスタイル要素として扱われます)。
各セクションの用語を、定義リストを使用して構造化します。これらのリストを使用すると、支援技術のユーザーは、段落や同様のマークアップを使用する場合のように一度に1つずつ移動する必要がなくなり、リスト項目を前後に移動できるようになります。
関連リンク
- DPUB-ARIA —
doc-glossary
(ロール) - EPUB 辞書と用語集 1.0
- HTML —
section
要素 - HTML —見出しとセクション
- HTML —
dl
要素