要約
全ての識別子が一意であることを確認すると、コンテンツのナビゲーションやアクセスに関する問題を防止できます。
テクニック
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すべての
id
属性が一意の値を持つことを確認します。[[WCAG-4.1.1]]
例
UUIDは一意である可能性が非常に高いため、id
属性で使用されます。(X)HTML5では、UUIDは文字または数字で始めることができますが、XML形式では文字で始まる必要があります。
<section id="fad1bb2a-ecdc-4cb5-886f-aedbd7cb2adb">
ニーモニックは、コンテンツを識別するのに役立つ命名規則です。この例の場合、 c01
は「Chapter 1」に使用されます。ニーモニックは、コンテンツが移動またはリミックスされるたびに更新する必要があるため、多くの場合、適切な選択ではありません。
<section id="c01">
<h2>Chapter 1</h2>
解説
ドキュメント内のすべてのid
属性が一意でないと、ユーザー エージェントはどの属性が参照されているかが特定できません。たとえば、ユーザーがあるセクションに移動しようとしている場合、ユーザー エージェントはどのセクションに移動すべきかを特定できません。識別子を持つ最初のセクションに移動するか、ドキュメントの先頭のまま放置するかのどちらかにってしまうでしょう。
(X)HTML5 の識別子の唯一の要件は、一意であること以外に、スペースを含まないことです。
識別子がドキュメント全体で一意であることは必須ではありませんが、すべての識別子の一意性を確保することをお勧めします。
EPUB
(X)HTML5 では任意の文字列を識別子として使用できますが、XML および XHTML 1.1 のルールはより厳格です(たとえば、識別子は数字で始めることやコロンを含めることはできません)。たとえば、EPUB 2 出版物などで無効な識別子を使用すると、XML エラーが発生し、コンテンツではなくエラーが表示される可能性があります。