要約
ズーム(拡大縮小表示)を防止したり、ページの更新を遅らせたりするメタプロパティとディレクティブは、視力の弱いユーザーやコンテンツの閲覧時間をより多く必要とするユーザーのアクセスの妨げになります。
テクニック
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viewport/user-scalabe=no
のプロパティでズームを無効にしないでください。 -
viewport/maximum-scale
プロパティを「2.0」未満の値に設定して(訳注:さらなる)ズームを妨げないでください。 -
「0」より大きい値を持つ
meta-refresh
プラグマディレクティブを使用しないでください。[[WCAG-3.2.5]]
例
例1 — メタビューポート
次のviewport
タグは、ページをデバイスサイズ( initial-scale=1.0
)に合わせて拡大縮小しますが、ユーザーはページを初期サイズの5倍まで拡大縮小できます(maximum-scale=5.0
)。
<meta
name="viewport"
content="initial-scale=1.0;maximum-scale=5.0"/>
例2 — メタリフレッシュ
次のmeta
タグは、ユーザーエージェントを直ちにnew-page.html
にリダイレクトします。
<meta
http-equiv="refresh"
content="0;url=new-page.html"/>
解説
ページのズーム機能を無効にすると、ユーザーはコンテンツを読みやすいサイズに拡大できなくなります。同様に、最大スケールを初期サイズの2倍未満に設定すると、WCAGで要求される最低限の読みやすさが達成できません。
EPUBなどのパッケージ化された形式で出版物がページリダイレクトを利用することは通常はありません。Webでホストされる出版物の場合は、HTTPリダイレクトを使用して代替ページを表示することを検討してください。
ページのコンテンツを更新する必要がある場合は、ユーザーに更新を開始する手段を提供してください。
関連リンク
- MDN — <meta>: ドキュメントレベルのメタデータ要素
- HTML —
meta
要素