要約

表、イラスト、ビデオなどの重要なコンテンツのリストを提供することで、読者は容易にそれらの項目との間を往復できます。

テクニック

例1 — 図表一覧
<nav epub:type="loi">
<h2>List of Figures</h2>
<ol>
  <li>
	<a href="s01.xhtml#fig1">Figure 1 — Gaseous anomalies</a>
  </li>
  …
</ol>
</nav>
例2 — ビデオのリスト
<nav epub:type="lov">
<h2>List of Video</h2>
<ol>
  …
  <li>
	<a href="s04.xhtml#vid04-1">4.1 — Cell mitosis</a>
  </li>
  …
</nav>

よくある質問

EPUBナビゲーション ドキュメントにコンテンツリストを組み込むべきでしょうか?

spineにナビゲーション ドキュメントを含んでいる場合に限り必要です。

ナビゲーション ドキュメントにコンテンツリストを組み込むのが理想ですが、EPUBリーディングシステムは通常は目次のみのサポートであり、場合によってページ一覧がサポートされるといった状況です。EPUB規格の上ではEPUBリーディングシステムはナビゲーション ドキュメントのすべてのコンテンツにアクセスできるようにする必要がありますが、現実にはそのようになっていません。以上のような理由で、ナビゲーション ドキュメントがspineにない場合には読者はリストにアクセスできません。

epub:type属性を付ける必要はありますか?

リストがナビゲーション ドキュメントに含まれている場合のみ必要です。これらの値は、リーディングシステムがリストの目的を判断するのに役立ちますが、現時点ではそれらの使用法は知られていません。通常、tocpagelist 、およびlandmarksの値のみが認識されます。

解説

印刷出版物では、情報のある場所をすぐに見つけられるように、図、表、イラストのリストが組み込まれてきました。読者が主要な内容を読む際には、思考の流れを見失わないようにこの情報をスキップすることが多く、通常、この項目を含む作品や章を読み終えた後などに、この情報に戻ります。

視覚的に読む読者は、そのようなコンテンツを視覚的に素早くざっと読み飛ばせるという利点がありますが、支援技術を使用している人や認知障害のある人にとっては、このコンテンツに戻るのは時間がかかり、困難な場合があります。

コンテンツ リストを作成するときは、HTML nav要素を使用して、リストに意味のあるタイトルを付けます。また、リスト内の各エントリがリンク先のコンテンツを意味のある形で説明するようにします(たとえば、詳細なコンテキストがない「図 1」などの単純なラベルは使用しないでください)。

デジタル出版物のリストでは、印刷物のような従来の2次元コンテンツに限定されません。出版物に音声、ビデオ、インタラクティブ コンテンツが含まれている場合には、これらのコンテンツのリストを組み込めます。

関連リンク