要約

メディア同期形式(訳注:SMIL)内でリスト構造を識別できるようにして、同期メディアの再生中のナビゲーションを改善します。

テクニック

例1 — 順序付きリストと順序なしリストの比較
<ul>
<li>…</li>
<li>
  <p>…</p>
  <p>…</p>
<li>
<li>
  <ol>
	 <li>…</li>
  </ol>
<li>
</ul>
<seq epub:type="list">
<par epub:type="list-item">…</par>
<seq epub:type="list-item">
  <par>…</par>
  <par>…</par>
</seq>
<seq epub:type="list-item">
  <seq epub:type="list">
	 <par epub:type="list-item">…</par>
  </seq>
</seq>
</seq>
例2 — 定義リストの比較
<dl>
<dt>…</dt>
<dd>…</dd>

<dt>…</dt>
<dt>…</dt>
<dd>…</dd>
<dd>
  <p>…</p>
  <p>…</p>
<dd>
</dl>
<seq epub:type="list">
<seq epub:type="list-item">
  <par>…</par>
  <par>…</par>
</seq>
<seq epub:type="list-item">
  <par>…</par>
  <par>…</par>
  <par>…</par>
  <par>…</par>
  <par>…</par>
</seq>
</seq>

解説

リストのナビゲーションを容易にするために、メディア オーバーレイ ドキュメントは、再生モードを中断することなくユーザーがリストを検出し、回避したり読み飛ばしたりできるようにマークアップされなければなりません。

オーバーレイ内(訳注:SMIL内)のリストの基本的なマークアップはリストの種類に関係なく同じですが、HTML5には対応が必要な二種類のリストがあります。

順序付きリストと順序なしリスト

HTML のolおよびulリスト要素はそれぞれ項目のセットを表し、次のように同様のマークアップをします。

  • 一つのseq要素でリスト内のすべての項目を囲みます。このseqには、プロパティlistを指定するepub:type属性が必要です。
  • 複雑なリスト項目(二つ以上の同期ポイントを含むもの)も、 seq要素を使用して識別しなければなりません。これらのseq要素には、プロパティlist-itemを指定するepub:type属性が必要です。リスト項目にサブリストや表などの複雑な構造が含まれている場合は、回避やスキップが行えるよう、それらの構造を適切にマークアップしなければなりません。
  • 単一の同期ポイントのみを含む単純なリスト項目は、プロパティlist itemを指定するepub:type属性を持つpar要素を使用して表せます。

定義リスト

HTML 定義リスト( dl要素)は、一つ以上の名前( dt要素)を一つ以上の値( dd要素)に関連付けます。オーバーレイ ドキュメントでこれらのリストを作成するときは、次のマークアップルールに従う必要があります。

  • 一つのseq要素でリスト内のすべての用語と定義を囲む必要があります。このseqには、順序付きリストと順序なしリストと同じプロパティlistを指定するepub:type属性が必要です。
  • seq要素は、関連するdtddペアをすべて囲み、プロパティlist-itemを指定するepub:type属性を付ける必要があります。

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