要約
リハビリテーション法第508条（米国）では、電子文書に対してWCAGレベル AAへの準拠を義務付けています。
概要
米国リハビリテーション法第508条の規格では、電子コンテンツの連邦政府調達に関するアクセシビリティ要件を規定しています。
2017年にこれらの規格が改訂される前は、アクセシビリティ要件を満たすには、法律で定められた一連のガイドラインに従う必要がありました。改訂により、電子コンテンツの適合はWCAGレベルAAへの準拠と一致するようになりました。
適合性
電子コンテンツの適合要件は現在、次のようになっています。
E205.4 アクセシビリティ規格。電子コンテンツは、WCAG2.0のレベルAおよびレベルAAの達成基準と適合要件に準拠する必要があります。 (参照することにより組み込まれる。702.10.1を見てください。)
例外：非Webドキュメントは、次の4つのWCAG2.0達成基準に準拠する必要はありません： 2.4.1 ブロックスキップ、2.4.5 複数の手段、3.2.3 一貫したナビゲーション、および 3.2.4 一貫した識別。
E205.4.1 WCAGを非Webドキュメントに適用する場合の単語の置き換え。非Webドキュメントの場合、WCAG2.0レベルAおよびAAの達成基準と適合要件に「Web ページ」または「ページ」という用語が出てくる場合は常に、「Web ページ」および「ページ」という用語を「ドキュメント」という用語に置き換える必要があります。さらに、1.4.2 の達成基準では、「Web ページ上」という語句を「ドキュメント内」という語句に置き換える必要があります。
これらの要件は、 EPUBアクセシビリティ仕様における WCAG準拠の解釈を厳密に反映しています。EPUB アクセシビリティ仕様に準拠し、WCAGレベルAAを満たすドキュメントは、米国リハビリテーション法第508条に準拠します (ただし、EPUB 仕様には準拠に関する追加の要件があるため、その逆は当てはまりません)。